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研究
局所止血剤Microfibrillar collagen hemostat(Avitene®)の脳内における安全性に関する実験的研究
著者: 橋本卓雄 馬目佳信 中村紀夫 関野宏明
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科 2聖マリアンナ医科大学第2外科
ページ範囲:P.1313 - P.1317
文献購入ページに移動近年脳神経外科領域において,レーザーメス,超音波メスなど手術手技,および術前術後の管理の向上などにより各施設で開頭手術が比較的安全に行われるようになった.
開頭手術において,術中出血をいかに予防し,止血を確実に行うことが術後経過を左右する重要な要因となる.特に脳実質や腫瘍面の小血管からの湧出性出血はしばしば困難となることがある.このような出血の止血方法として種々の局所止血剤が使用されている.現在脳神経外科領城で使用されている局所止血剤としては,ゼラチン製剤(ゼルフォーム,スポンゼル),酸化セルロース(オキシセル),トロンビン製剤(ゲラトロンビン)などで,その効果については一定の評価が与えられている.しかしこれらの局所止血剤でも不完全な場合もあり,より確実な止血効果をもつ製剤が望まれる.
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