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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻11号

1986年10月発行

文献概要

研究

局所止血剤Microfibrillar collagen hemostat(Avitene®)の脳内における安全性に関する実験的研究

著者: 橋本卓雄 馬目佳信 中村紀夫 関野宏明

所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科 2聖マリアンナ医科大学第2外科

ページ範囲:P.1313 - P.1317

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I.はじめに
 近年脳神経外科領域において,レーザーメス,超音波メスなど手術手技,および術前術後の管理の向上などにより各施設で開頭手術が比較的安全に行われるようになった.
 開頭手術において,術中出血をいかに予防し,止血を確実に行うことが術後経過を左右する重要な要因となる.特に脳実質や腫瘍面の小血管からの湧出性出血はしばしば困難となることがある.このような出血の止血方法として種々の局所止血剤が使用されている.現在脳神経外科領城で使用されている局所止血剤としては,ゼラチン製剤(ゼルフォーム,スポンゼル),酸化セルロース(オキシセル),トロンビン製剤(ゲラトロンビン)などで,その効果については一定の評価が与えられている.しかしこれらの局所止血剤でも不完全な場合もあり,より確実な止血効果をもつ製剤が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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