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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻11号

1986年10月発行

文献概要

症例

上部脳幹梗塞に対し浅側頭—上小脳動脈吻合術を施行した1例

著者: 寺井義徳1 藤本俊一郎1 河内正光2 衣笠和孜2 西本詮2

所属機関: 1香川労災病院脳神経外科 2岡山大学脳神経外科

ページ範囲:P.1347 - P.1352

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I.はじめに
 後頭蓋窩虚血性脳血管障害のうち,病変が後下小脳動脈(PICA)分岐部より近位の場合には,後頭動脈—後下小脳動脈吻合術(OA-PICA anastomosis)2,3,7-9,12)あるいは,頭蓋内椎骨動脈内膜切除術2)が用いられている.
 一方,PICA分岐部より遠位の病変に対しては,Ausmanらの開発した浅側頭動脈—上小脳動脈吻合術(STA-SCA anastomosis)4-6)が注目されている.われわれは,左椎骨動脈がPICA分岐部より遠位で閉塞し,右椎骨動脈はhypoplasticであり,脳幹部虚血性発作を反復する症例にSTA-SCA anastomosisを行い,良好な結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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