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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻11号

1986年10月発行

文献概要

症例

くも膜下出血で発症した前頭蓋底部の硬膜動静脈奇形の1治験例

著者: 徳永孝行1 林隆士1 正島和人1 松尾昌浩13 宇都宮英綱2

所属機関: 1聖マリア病院脳神経外科 2聖マリア病院神経放射線科 3現籍 久留米大学脳神経外科

ページ範囲:P.1391 - P.1395

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I.はじめに
 特発性硬膜動静脈奇形は,横静脈洞およびS状静脈洞,それに海綿静脈洞部の2系路における発生が最も多く5-7),それ以外における発生頻度は低い1,3,4).最近われわれはくも膜下出血で発症し,脳血管撮影により右側の前頭蓋底に小さいnidusがみられ,右前篩骨動脈を流入動脈,皮質静脈を流出静脈とする硬膜動静脈奇形の成人男性の1例を経験した.右前頭開頭により,硬膜外および硬膜内操作により手術を行い,良好な結果を得て元の職場に復帰している.この稀な硬膜動静脈奇形の1例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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