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症例
脳血管CTにより潜在性未破裂脳動脈瘤の合併を術前に診断し得た慢性硬膜下血腫の1例
著者: 福井啓二1 貞本和彦1 大上史朗1 武田定典1 木村英基2 榊三郎2
所属機関: 1和昌会貞本病院脳神経外科 2愛媛大学脳神経外科
ページ範囲:P.1397 - P.1401
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫(特にisodensityなもの)の診断における脳血管CT(cerebral computed angiotomogra—phy)の有用性については既に報告してきた1,15,16).脳血管CTはこのほか,脳血管病変自体のスクリーニング法としても有用である2,7,8,15,16).最近われわれは,手技も簡便で,技術的にも進歩した「脳血管CT超高速度撮影法(ultrafast cerebral computed angiotomogra—phy)」を開発し8,16),外来診療に応用している.今回は本法を用いて,慢性硬膜下血腫の部位別,確定診断を行い,同時に潜在性未破裂脳動脈瘤の合併を術前に診断し得た1症例を経験したので報告する.
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