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研究
Long-term outcomeを基にした高血圧性脳出血の検討—第3報 被殻出血のgradingあるいはdassificationに関する検討
著者: 神野哲夫1 永田淳二1 星野正明1 中川孝1 佐野公俊1 片田和広2
所属機関: 1藤田学園保健衛生大学脳神経外科 2藤田学園保健衛生大学放射線科
ページ範囲:P.1423 - P.1429
文献購入ページに移動1976年,脳卒中外科研究会の要請により,岩手医大,金谷春之教授1)を中心に全国6施設より410例の大脳基底核部出血の手術例を集め,高血圧性脳出血(主として被殻出血)のneurological gradingとCT classificationが作製されたことは諸賢のよく御存知のことである.その後,約10年間,被殻出血の手術適応をはじめ,諸問題がこのgradingおよびclassificationを土俵にして論じられることが多い.しかし,その後,症例数の増加による経験の積み重ね,CTおよびその読影の進歩により,このgradingおよびclassificationが必ずしも万全でないことに気がつかれた方は多いと思う3,6).
著者も,上記委員会のメンバーの一人として,このgrading,classification作製に参加させて頂いた者であるが,その後,主として血腫の進展様式を検討するにつれ,次第にその万全でない点が浮かび上がってきた.
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