icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻12号

1986年11月発行

文献概要

研究

症候性脳血管攣縮に対するCa2+拮抗剤(Diltiazem)の効果—CT分類による検討

著者: 高木卓爾1 嶋津直樹1 福岡秀和1 永井肇1 小沢正敏2 永富裕文3

所属機関: 1名古屋市立大学脳神経外科 2東名脳神経外科病院 3永富脳神経外科病院

ページ範囲:P.1431 - P.1437

文献購入ページに移動
I.はじめに
 著者らは脳血管攣縮の本態を解明する目的で脳血管平滑筋の収縮・弛緩の機序をCa2+の動態を中心に研究を行い12,13,29,35),脳血管における平滑筋細胞内のCa2+を制御することが脳血管攣縮の治療につながる可能性があること,Ca2+拮抗剤が実験的脳血管攣縮の寛解に有効であること30-32),ヒトの症候性脳血管攣縮症例のなかで,Hunt-Hessによるgrade II,IIIの予後が改善すること33)を報告してきた.
 本論文ではCa2+拮抗剤,Diltiazemを破裂脳動脈瘤患者に投与し,Diltiazemの症候性脳血管攣縮に対する効果について,くも膜下出血のCT分類との関連性において検討したpilot studyの結果を,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら