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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻12号

1986年11月発行

文献概要

研究

新しい超選択的バルーンカテーテルの開発—All silicone catheter with floppy tip

著者: 高橋明1 菅原孝行1 蘇慶展1 須賀俊博1 吉本高志1 鈴木二郎1

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.1447 - P.1455

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I.はじめに
 Serbinenko12)が1974年に治療目的にバルーン・カテーテルを導入して以来,さまざまなカテーテルが使われるようになり,この分野での進歩には目覚ましいものがある2,3,6,11).なかでもリーク・バルーンの導入は画期的なことであった6).液体塞栓物質による塞栓術(liquid embolization)は最も将来性の高いものと考えられるが,解決すべき問題も多い.塞栓物質としては,isobutyl−2—cyanoacrylate(IBCA)のような物理的塞栓物質4)よりも,われわれが報告してきたような化学的塞栓物質(chemical embolizing material)9,13)のほうが,より根治性が高いと考えられる.われわれは結合型エストロゲンをはじめとして新しい液体塞栓物質を開発中であり,このような薬剤は注入遠位部に,difiuseな閉塞をもたらすと考えられる.そこで,より安全に超選択的catheterizationが可能な新しいバルーン・カテーテルの開発が必要となった.本報では3つの部分よりなる新しいシリコン・バルーンカテーテルを紹介するとともに,その操作法,臨床応用についても報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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