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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻13号

1986年12月発行

文献概要

研究

Long-term outcomeを基にした高血圧性脳出血の検討—第4報 被殻出血の長期予後に対する年齢および病巣半球左右差因子の及ぼす影響

著者: 神野哲夫1 永田淳二1 星野正明1 中川孝1 浅井敏郎1 亀井義文1 佐野公俊1 片田和広2

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学脳神経外科 2藤田学園保健衛生大学神経放射線科

ページ範囲:P.1539 - P.1545

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I.緒言
 高血圧性脳出血の手術適応,予後を論ずる際,年齢因子,病巣半球の左右の因子が重要であるといわれてきた1-4).果して,どの程度重要であろうか.
 高齢化がますます進むなか,手術適応を論ずる際に年齢因子に対する考慮がより重要な時代になりつつあるように思われる.特に,脳血管障害の場合,症例の多くが高齢者である反面,その高齢者が社会的にもまだまだ第一線で活躍しているし,生理的にも,暦での年齢に比して若々しい身体を持つ患者が多くなっているようである.一方,手術技術の進歩により手術自体がより低侵襲となりつつあり,術後のcareも格段の進歩を遂げている.つまり,手術適応決定の際の年齢因子は時代とともに変りつつある印象を持っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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