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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻2号

1986年02月発行

文献概要

総説

CTを利用した定位脳手術

著者: 駒井則彦1

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.123 - P.133

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はじめに
 定位脳手術はSpiegel & Wycisにより脳神経外科臨床に導入されて以来,機能的神経疾患の神経核や伝導路を破壊するために専らレントゲン・コントロールにより行われてきた.
 目標点の座標値決定は気脳写像より患者のCA(前交連),CP(後交連),FM(モンロー孔)などを求め,これらを基準にして脳内の手術目標部位を決定し,この目標点を頭蓋に装着した手術装置内の一点として座標値を求めてきた.定位脳手術のため,CA-CPを基準にしたStereotactic Atlasが数種発表されている1,67,73)が,Atlasはあくまで標準脳で,個々の患者には固体差があり,萎縮脳ではその補正に苦慮していた.また,破壊目標核の同定には活動電位の誘導や,電気刺激効果などが用いられてきたが,実際どの部位がどの程度破壊されたかは剖検を待たねばならなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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