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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻2号

1986年02月発行

文献概要

症例

脳動静脈奇形と髄膜腫の合併例

著者: 大野正弘1 永井肇1 三沢郁夫2 杉山尚武2

所属機関: 1名古屋市立大学脳神経外科 2名古屋東市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.215 - P.219

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I.はじめに
 髓膜腫は,発生頻度が原発性脳腫瘍の約20%14)を占めるslow growingな良性腫瘍であり,剖検例や他の頭蓋内病変の手術例でincidentalに発見されることが比較的多い腫瘍であることが知られており20,24),脳動脈瘤との合併についても多く報告されている9,13,15,17).しかし,髄膜腫と脳動静脈奇形との合併例の報告は極めて稀で,著者らが検索し得た範囲では文献上2例4,6)に見られるに過ぎない.
 近年,脳神経外科領域においてCT scanのように被検者への負担が軽く,頭蓋内病変について詳細な情報が得られる検査機器が普及して,頭蓋内病変が偶発的に発見されることも多く,このような合併例の発見も多くなることが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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