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研究
高血圧性視床出血に対する定位的血腫溶解排除術
著者: 駒井則彦1 土井英史1 森脇宏1 中井易二1
所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.249 - P.256
文献購入ページに移動高血圧性脳出血の外科的治療は,従来から主として被殻出血に対して開頭術により脳内血腫除去術が行われてきた.
視床出血や中脳出血に対しては手術効果に比して手術侵襲が大きく手術適応となり難かった.しかし,手術侵襲さえ極力小さくすることができれば血腫を除去することが望ましいことは論をまたない.われわれは1978年より手術侵襲を少なくするために定位脳手術法を用い,硬い凝血を吸引するためにplasminogen activatorであるUrokinaseを用いて血腫を溶解する方法を創案し,160例の高血圧性脳出血に優れた成績をあげてきた3,4,11,12).今回はこのうち視床出血44例の手術成績について報告する.
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