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研究
Vasogenic brain edemaの発生・吸収に関する研究
著者: 露無松平1 平塚秀雄1 稲葉穣1 伊藤梅男2 J.Reulen3
所属機関: 1東京医科歯科大学脳神経外科 2武蔵野赤十字病院脳神経外科 3インゼルスピタル・ベルン大学脳神経外科
ページ範囲:P.287 - P.294
文献購入ページに移動すでにわれわれは,白質内のvasogenic brain edemaはdiffusionではなくbulk flowにより進展する2,9,10),12-15)ことを発表してきたが,今回さらにその研究を進めるため,エバンスブルーと35S—チオ疏酸塩(以下35S)でラベルした人工髄液を一定のスピードでネコ脳白質に注入した.これはいわば傷害部位の毛細血管から浮腫液が周囲白質に漏出するvasogenic brain edemaのモデルである.また組織内注入液が脳室にdrainされる量を計算するため脳室—大槽灌流を行い,大槽からの35Sの量を計算した.
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