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研究
穿頭孔よりの術中超音波画像診断—超音波ガイド下定位脳手術の試み
著者: 金澤至1 白石一也1 神谷博1 佐藤仁一1 益澤秀明1
所属機関: 1関東逓信病院脳神経外科
ページ範囲:P.295 - P.300
文献購入ページに移動脳神経外科領域における超音波診断の進歩はめざましいものがあり,皮質下病変の術中診断,脳腫瘍の針生検,脳膿瘍・嚢胞・脳室の穿刺吸引に,術中超音波像が利用されるようになってきた2-4,7-11,14-19).特に生検や穿刺吸引においては,生検針・穿刺針操作の開始より終了までreal-timeでモニタできるという術中超音波診断の特長が生かされ,手術操作がより安全・確実に行えるようになってきている.しかし従来は,機器の性能の限界もあって生検や穿刺吸引においても小開頭をおいて行われることが多く,穿頭孔から行われた例の報告は少ない3-5).そこで,われわれは穿頭孔から行う術中超音波診断が可能かどうか検討し,実際に超音波ガイド下に,穿頭孔より脳腫瘍の針生検,脳室・脳膿瘍の穿刺吸引などを試みた.
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