icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻3号

1986年03月発行

文献概要

研究

エラスターゼの動脈瘤発生防止に関する実験的研究

著者: P.Natarajan12 佐野公俊1 小笠原美幸1 神野哲夫1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学脳神経外科 2現籍 Institute of Neurology, Government General Hospital

ページ範囲:P.301 - P.304

文献購入ページに移動
I.はじめに
 近年,脳血管障害の死亡率は治療の進歩により本邦第2位に減少したが,その罹患率を考えると,いまだ本邦において,最重要疾患といわざるをえない.なかでも,脳動脈瘤の破裂は働き盛りの壮年者に多く,社会的にも重要である,また高血圧性脳出血の原因も脳の穿通枝に多発した微小動脈瘤の破裂によると考えられており,これら動脈瘤の発生を予防することは脳の出血性病変に対する最大の治療と思われる.
 今回,エラスターゼが異常エラスチンの分解除去,新生弾力線維の合成促進作用を有する7,8,10)ことに着目し,実験的動脈瘤作製モデル1-6,9)を用いてエラスターゼが動脈瘤の発生予防に効果があるか否かの検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら