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症例
両側内腸骨動脈より供血された脊髄硬膜外動静脈奇形の1例
著者: 坪井康次1 松村明1 兵頭明夫1 能勢忠男1 牧豊1 中西孝雄2
所属機関: 1筑波大学脳神経外科 2筑波大学神経内科
ページ範囲:P.417 - P.421
文献購入ページに移動脊髄動静脈奇形のnidusは胸腰髄レベルに多く,仙髄レベルでは非常に稀である9,12).
今回著者らは,直腸肛門機能障害にて発症し,L2レベルまで上行する脊髄症状を呈したが,実際にはnidusはS1レベルの硬膜外にあった動静脈奇形の1例を経験した,この動静脈奇形は,両側内腸骨動脈より導入血管を受けていた.本例の症状発現機序に考察を加え報告する.
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