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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻3号

1986年03月発行

文献概要

症例

血液透析患者の聴神経腫瘍手術

著者: 渡部洋一1 児玉南海雄1 渡辺善一郎1 根本仁1 山尾展正1 丹治裕幸1

所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.465 - P.469

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I.はじめに
 近年,血液透析法や患者管理の進歩によって透析患者の数は年々増加し6),かつ長期生存例も多くなってきている.そのため慢性透析療法中に他の疾患を合併し,外科手術の必要にせまられる患者も増加しているが,現在では全身状態や諸検査成績が一定の条件を満たせば手術を行うというのが一般的な見解である10, 12).しかし,脳神経外科領域においては,透析患者の手術報告例は少なく,特に脳腫瘍手術の報告はわれわれの渉猟しえた限り1例をみるにすぎず9),いまだ定見はない.今回われわれは,透析患者に合併した聴神経腫瘍の1手術例を経験したので,透析患者における脳神経外科手術に関して若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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