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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻4号

1986年03月発行

文献概要

症例

骨破壊を伴わない斜台部脊索腫の1例

著者: 由比文顕1 朝倉哲彦1 友杉哲三1 楠元和博1 粟博志2 上津原甲一2

所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科 2豊島病院脳神経外科

ページ範囲:P.547 - P.552

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I.はじめに
 脊索腫(chordoma)は胎生期脊索の遺残組織noto—chordal remnantから発生する比較的稀な腫瘍で,仙尾骨部および頭蓋底部に好発する.頭蓋内では斜台部に好発し,最近の脳腫瘍全国集計調査報告によれば全頭蓋内腫瘍の0.5%を占め,同部位の骨破壊が特徴とされている.今回私どもは,斜台部の骨破壊を呈さず,CT上比較的稀とされるlow density typeで硬膜内浸潤を呈した頭蓋内脊索腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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