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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻5号

1986年04月発行

文献概要

研究

重症頭部外傷における術後Barbiturate療法の効果と限界

著者: 重森稔1 川場知幸1 山本文人1 川崎建作1 弓削龍雄1 徳富孝志1 中島裕典1 倉本進賢1

所属機関: 1久留米大学脳神経外科

ページ範囲:P.637 - P.642

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I.はじめに
 barbiturate療法が重症頭部外傷時の頭蓋内圧(Intra—cranial Pressure:ICP)亢進の制御,さらに治療成績の向上に有用であるとする報告は極めて多い2-5,13).しかし,ある種の重症頭部外傷例では,本療法を含め,いかなる治療法を試みても死亡率は依然として高く,最近では本療法の限界も次第に明らかになりつつある12)
 著者らも数年来,患者のGlasgow Coma Scale Score(GCS)8)やICP値,さらに年齢,全身状態,各種治療に対する反応度などから本療法の施行基準,投与量を設定し,積極的に本療法を試みてきた7,15).そこで今回,重症頭部外傷例のうちで手術療法後に本療法を施行した症例を対象とし,術後のbarbiturate療法の効果やその限界につき検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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