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研究
CT誘導定位的被殼部血腫吸引術評価における体性感覚誘発反応(N20)の有用性
著者: 滝沢貴昭1 佐藤昇樹1 佐能昭1 村上裕二1 松本皓1 大田浩右1
所属機関: 1大田病院脳神経外科
ページ範囲:P.645 - P.650
文献購入ページに移動CT誘導定位脳手術法の発達により定位的脳内血腫吸引術は安全,確実に行えるようになり,脳内出血の新しい治療法として普及しつつある.
従来,高血圧性脳内出血の手術適応と治療成績について論ずる際には,開頭手術群と保存治療群が比較されていた.金谷ら8)の全国調査によれば,被殻出血において神経学的重症度分類7)のGrade 1, 2では,死亡率,機能予後とも外科内科両治療群の間に明らかな差を認めていない.したがって内科療法が優先すると述べられている.しかし,亜急性期から慢性期にかけて行う定位的血腫吸引術は手術侵襲が少なく,合併症の危険性も極めて少ない.そこで私達は,同法を開頭手術と保存的治療の中間に位置するものと考え,従来,内科治療が優先するとされた軽・中等症被殻出血に対して同法を行っている.
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