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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻5号

1986年04月発行

文献概要

症例

多発性巨大脳動脈瘤の1例

著者: 牧山康秀1 櫛英彦2 上野裕壱1 小池祐治1 坪川孝志2

所属機関: 1横須賀市立市民病院脳神経外科 2日本大学脳神経外科

ページ範囲:P.653 - P.658

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I.はじめに
 巨大脳動脈瘤は,その発症,経過および治療において他の脳動脈瘤と異なった特徴を示し,特にその手術においては非常な困難を感ずることが少なくない,その発生頻度は脳動脈瘤症例の5%程度と考えられ2),多発性脳動脈瘤の発生率が10-20%とされることより12),多発性巨大脳動脈瘤は全脳動脈瘤症例の0.5-1.0%を占めると推定される.Foxら12)の成人の巨大脳動脈瘤のシリーズ748例では多発例は7%,55例で,うち89%が3個以下の症例である.
 今回,計5個の多発性脳動脈瘤を有し,うち2個は巨大脳動脈瘤が中大脳動脈に対称性に存在した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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