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症例
両側視神経路に広範囲に発生した視神経膠腫の乳児例
著者: 箕倉清宏13 藤谷健1 須方肇1 野口和幸1 梅川智三郎2
所属機関: 1大阪市立小児保健センター脳神経外科 2大阪市立小児保健センター放射線科 3現籍 鳥取生協病院脳神経外科
ページ範囲:P.661 - P.666
文献購入ページに移動一般に視神経膠腫は小児に好発する腫瘍として知られているが,初発症状が主として視力障害で起こるためか,乳児の早い時期に診断されることは稀である.
最近われわれは,生後4ヵ月の乳児早期に両側の視神経から視交叉,視放線にまで及ぶ広範な視神経膠腫を経験した.来院時,意識障害を認めたため減圧を目的として視交叉部での種瘍部分摘出を行ったが,その3ヵ月後には腫瘍の著しい増大と水頭症をきたしたため,VPシャント術ならびに照射療法を施行した.
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