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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻5号

1986年04月発行

文献概要

症例

人工透析患者の慢性硬膜下血腫

著者: 中嶋裕之1 富田享1 吉野公博1 則兼博1 馬場義美1 土井章弘1 坪井修平2

所属機関: 1香川県立中央病院脳神経外科 2三豊総合病院内科

ページ範囲:P.675 - P.679

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I.はじめに
 人工透析療法の進歩により透析患者の生存率は著しく向上し,腎不全患者は維持透析をうけながら長期間生存することが可能となった.したがって,透析導入開始直後の合併症のみならず長期透析患者の合併症が問題となってきている.近年,透析患者の死因に占める脳血管障害の比率が上昇し,頭蓋内出血,不均衡症候群,透析脳症などの中枢神経系合併症が注目を集めており,脳神経外科領域でも注意する必要がある.今回われわれは人工透析患者に発症した硬膜下血腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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