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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻5号

1986年04月発行

文献概要

症例

胃癌脳転移に放射線化学療法(RAFP療法)を施行中Adult respiratory distress syndrome(ARDS)を合併した1例

著者: 新海準二13 小川彰1 和田徳男1 並木恒夫2 鈴木二郎3

所属機関: 1国立仙台病院脳神経外科 2国立仙台病院病理検査科 3東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.701 - P.705

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I.はじめに
 悪性脳腫瘍に対する治療として,一般に放射線化学療法が行われているが,合併症により重篤となる症例も少なくない.このような合併疾患として,制癌剤による骨髄障害,肺炎,敗血症,DICなどがあげられる.成人の急性呼吸不全の原因として最近注目されているadultrespiratory distress syndrome(ARDS)もその1つだが,報告はまだ少ない.
 われわれは,胃癌の脳転移に対して,放射線,ACNU,TegafurおよびPSKの併用療法(RAFP療法)を試みた例に,治療途中でARDSを合併した症例を経験したので報告するが,特にARDSと制癌剤の因果関係について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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