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症例
水頭症を伴ったPaget病の1例
著者: 池田順一12 露無松平1 高田義章1 清田満1 稲葉穣1
所属機関: 1東京医科歯科大学脳神経外科 2現籍 武蔵野赤十字病院
ページ範囲:P.771 - P.775
文献購入ページに移動Paget病は1877年J.Pagetにより報告された原因不明の疾患である.本症では稀に正常圧水頭症の合併が報告されており1-4,7,8),これに対してV-Pシャントが施行されている2,8).しかし術後の呼吸停止による急死の報告があり3),安易なシャント術は危険である.われわれはV-Pシャント術後に脳室内圧を徐々に下げていく"軟着陸"法を行い,症状の軽快をみた例を経験したので,ここに報告する.
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