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症例
頸静脈孔神経鞘腫に対する手術アプローチの工夫—術中頭部回転を利用したCombined suboccipital and infralabyrinthine approach
著者: 山滝昭1 藤津和彦1 藤井聡1 持松泰彦1 桑原武夫1
所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.887 - P.890
文献購入ページに移動頸静脈孔神経鞘腫は比較的稀な腫瘍であるが,頭蓋内に発育する場合には,聴神経鞘腫と同様にsuboccipitalapproachで摘出可能である.しかし,ときに頸静脈孔を拡大し,腫瘍の大部分が孔内に存在している場合がある.今回われわれは,嗄声を主訴とした左頸静脈孔神経鞘腫で,腫瘍の大部分が孔内を占拠し,その一部分が頭蓋内外に進展していた1症例を経験した.これに対して,手術手技を工夫し,全摘することができた.そこで,この症例を呈示し,頸静脈孔腫瘍に対する手術アプローチにつき検討を加え報告する.
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