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研究
結節性硬化症に伴うSubependymal giant cell tumorの免疫組織学的研究
著者: 高安正和1 渋谷正人1 金森雅彦1 加藤恭三1 吉田純1 景山直樹1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科
ページ範囲:P.975 - P.979
文献購入ページに移動結節性硬化症に伴う脳室上衣下腫瘍は,組織学的にはsubependyrnal giant cell astrocytomaと呼ばれ,極めて特徴的な巨細胞がみられる.この巨細胞は,光顕上では一見,神経細胞様のものや,gemistocyte様のもの,紡錘形のものが存在することから,その発生起源に関し,従来より神経細胞由来説とグリア細胞由来説が存在した.近年,主に電顕所見などからグリア細胞説が大勢を占めてきたが,Stefanssonら(198023),198124))が3例の本腫瘍に対し免疫組織学的方法で検討を加え,神経細胞説を支持したことから,最近再び議論が活発となった.
われわれは結節性硬化症に伴う4例のsubependymalgiant cell astrocytomaの手術標本について,neuronspecific enolase(NSE),glial fibrillary acidic protein(GFAP),S−100蛋白の局在を酵素抗体法により観察し得たので報告し,その細胞起源についても考察を加えたい.
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