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症例
脊髄悪性リンパ腫—2例報告と文献的考察
著者: 高橋一則1 西浦巌1 小山素麿1 相井平八郎2
所属機関: 1大津市民病院脳・神経外科 2大津市民病院神経内科
ページ範囲:P.989 - P.994
文献購入ページに移動脊髄の悪性リンパ腫は欧米ではありふれた硬膜外腫瘍の1つで,転移性癌についで多く,全脊髄腫瘍の10%前後を占めるといわれる1, 10).しかし本邦では稀な疾患とされ,原発性の脊髄悪性リンパ腫に限ると今までに数編の報告が見られるのみである18).
最近,われわれは原発性の脊髄悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)と考えられた2症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.また,この疾患に特有なCT所見を検討した論文は,われわれの調べ得たかぎり見当らない.そこで,この2症例で得られた所見についても詳細に報告する.
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