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症例
外頸動脈が内頸動脈に連続移行した内頸動脈起始部欠損症の1例
著者: 西沢茂12 山本清二1 杉浦康仁1 植村研一2
所属機関: 1焼津市立総合病院脳神経外科 2浜松医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1011 - P.1015
文献購入ページに移動内頸動脈欠損症は,1787年Tode10)により剖検例が最初に発表され,1929年Dandyにより血管造影を行った症例が初めて報告された.以来,多くの報告例がみられるようになり,その発生学,血管造影所見について詳しく論じられている.内頸動脈欠損症の脳動脈血行路は,さまざまな型をとりうるものであるが,今回われわれは文献上極めて稀な動脈血行路を持った内頸動脈欠損症の1例を経験したので,発生学的観点から考察を加え報告する.
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