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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻8号

1986年07月発行

文献概要

症例

新生児脳内出血の2例

著者: 原田克彦1 林隆士1 正島和人1 岡本右滋2 宇都宮英綱3 前原史明3 橋本武夫4

所属機関: 1聖マリア病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科 3聖マリア病院神経放射線科 4聖マリア病院新生児科

ページ範囲:P.1045 - P.1049

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I.はじめに
 新生児頭蓋内出血の中で脳内出血が占める割合は過去の報告で2.5-19.5%2,7-9)であり,それを成熟児のみに限定すると7.2-18%2,3,8,9)である.成熟児では硬膜下出血が多く,大半は天幕や大脳鎌の裂傷に基づくものと考えられている2,4,8,9,15).ところが脳内出血に関しては,その発生頻度が少ないためか,多くは考察はされてない1,12,15)
 われわれは最近,新生児脳内出血の成熟児2例を経験したので,その発生機序を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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