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症例
新生児脳内出血の2例
著者: 原田克彦1 林隆士1 正島和人1 岡本右滋2 宇都宮英綱3 前原史明3 橋本武夫4
所属機関: 1聖マリア病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科 3聖マリア病院神経放射線科 4聖マリア病院新生児科
ページ範囲:P.1045 - P.1049
文献購入ページに移動新生児頭蓋内出血の中で脳内出血が占める割合は過去の報告で2.5-19.5%2,7-9)であり,それを成熟児のみに限定すると7.2-18%2,3,8,9)である.成熟児では硬膜下出血が多く,大半は天幕や大脳鎌の裂傷に基づくものと考えられている2,4,8,9,15).ところが脳内出血に関しては,その発生頻度が少ないためか,多くは考察はされてない1,12,15).
われわれは最近,新生児脳内出血の成熟児2例を経験したので,その発生機序を中心に報告する.
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