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文献概要
症例
Precocious pubertyをきたしたHypothalamic hamartomaの手術経験
著者: 久間祥多15 桑原武夫1 千葉康洋2 山口和郎3 関戸謙一3 柳下三郎4
所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科 2神奈川県総合リハビリテーションセンター脳神経外科 3神奈川県立こども医療センター脳神経外科 4神奈川県総合リハビリテーションセンター病理科 5現籍 神奈川県立がんセンター脳神経外科
ページ範囲:P.1095 - P.1103
文献購入ページに移動hypothalamic hamartomaはprecocious pubertyの原因のなかでは稀なものであるが,しかし高率にpre—cocious pubertyを合併することで従来より注目されている.最近は詳細な内分泌学的検索のもとに,その内分泌異常の成因について,いくつかの興味ある報告がなされている.
一方,外科的治療については,部位的に摘出困難な場所であること,また多くは脳実質と連続しているため全摘された例はなく,ほとんどが試験切除程度にとどまっている.しかし近年,手術後にprecocious pubertyが改善したり,治療困難なけいれん発作が軽快するような報告が散見され,手術に対する関心が高まりつつある.
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