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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻9号

1986年08月発行

文献概要

症例

脳室内出血を呈した成人モヤモヤ病の2例—血管造影からみた出血部血管構築の検討

著者: 宇都宮英綱1 林隆士2 正島和人2 佐藤能啓3 前原史明4 奥寺利男4

所属機関: 1聖マリア病院神経放射線科 2聖マリア病院脳神経外科 3聖マリア病院神経内科 4福岡大学放射線科

ページ範囲:P.1105 - P.1110

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I.はじめに
 モヤモヤ病はいまだその本体が明らかにされていない疾患の1つである.最近では本疾患を原因不明の両側内頸動脈終末部の狭窄あるいは閉塞を一次病変とし二次的に生じてくる側副血行路群を特徴とする1つの疾患単位として取り扱う考え方が主流を占めている7,12)
 症状発現機序に関しては,一次病変である閉塞性病変から起こる虚血症状14)のと二次病変である側副血行路群すなわちモヤモヤ血管の脆弱性に起因する破綻出血1,5,8,11,16)に分けて考えられている.さらにCT scanの普及によってモヤモヤ病の出血の形態は,脳室近傍から脳室内へ穿破するものが多いことが明らかになってきた1,9,10,14)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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