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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻9号

1986年08月発行

文献概要

症例

Embryonal carcinomaを伴う多発性奇形腫の1例

著者: 宮町敬吉1 阿部弘1 田代邦雄1 会田敏光1

所属機関: 1北海道大学脳神経外科

ページ範囲:P.1161 - P.1165

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I.はじめに
 頭蓋内germ cell tumorは,本邦では欧米に比較すると発生率が高く,そのなかでteratomaの発生率は全脳腫瘍中0.5%であり9),それほど稀なものではない.しかし,multiple teratomaは極めて稀なものであり,その報告も少ない1,6,11).われわれは,鞍上部と透明中隔部に明らかに分離された腫瘍が存在し.鞍上部はma—ture teratoma,透明中隔部はmature teratomaとem—bryonal carcinomaの組織診断を得た症例を経験した.combined germ cell tumorの場合,その起源を原発性とするか,転移性とするかという問題が生じてくるが,われわれの症例について文献的考察とともに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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