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文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
上位脳幹部AVMの摘出—アプローチの考察
著者: 米川泰弘1 橋本信夫1
所属機関: 1京都大学脳神経外科
ページ範囲:P.7 - P.13
文献購入ページに移動I.はじめに
従来脳幹部脳動静脈奇形(AVM)は摘出不能とされてきたが,micro—surgeryの発達と脳幹周囲のmicro—anatomyおよびAVMの病態生理がより明らかになるにつれ,摘出可能例があることが理解されるようになってきた1-4,6,13).特にDrakeによって脳幹部AVMのなかにはextrapialのものがあり,摘出可能例があることが示されたことは重要である2,3).
またこの部のAVMは出血の際に外眼筋麻痺をきたす,再出血や部分摘出に終わった時の予後が非常に悪いなどと,AVMのなかでも一つの範疇をなすと考えられる.
従来脳幹部脳動静脈奇形(AVM)は摘出不能とされてきたが,micro—surgeryの発達と脳幹周囲のmicro—anatomyおよびAVMの病態生理がより明らかになるにつれ,摘出可能例があることが理解されるようになってきた1-4,6,13).特にDrakeによって脳幹部AVMのなかにはextrapialのものがあり,摘出可能例があることが示されたことは重要である2,3).
またこの部のAVMは出血の際に外眼筋麻痺をきたす,再出血や部分摘出に終わった時の予後が非常に悪いなどと,AVMのなかでも一つの範疇をなすと考えられる.
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