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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻1号

1987年01月発行

文献概要

研究

大脳皮質焦点てんかんの外科的治療—PETと硬膜下誘導脳波による診断

著者: 清水弘之1 石島武一1 飯尾正明2

所属機関: 1東京都立神経病院脳神経外科 2国立療養所中野病院放射線科

ページ範囲:P.39 - P.46

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I.はじめに
 てんかんの外科的治療にとって最も大切なことは正確な焦点の部位診断にあるといえる.これまでは,その日的のために発作内容と脳波所見の解析がもっぱら行われてきたが,焦点の局在を解剖学的に精密に診断するにはおのずから限界があった.
 近年開発されたポジトロンCT(以下PET)は,何ら生体に侵襲を加えることなく,三次元的にin vivoの脳代謝を観察することができる.PETの応用により,てんかん焦点は,発作間歇期には脳代謝低下状態にあり,周囲の脳組織と画然と区別されることが解明されてきた12,30).すなわち,PETを用いれば正確な焦点の局在診断が可能であり,てんかんの外科的治療に大きな展望が開かれたといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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