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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻10号

1987年10月発行

文献概要

症例

椎骨脳底動脈合流部の巨大,紡錘形および解離性動脈瘤—特に症候と非根治手術の予後

著者: 長尾省吾13 衣笠和孜1 武家尾拓司1 西本詮1 原田泰弘2

所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2国立岩国病院脳神経外科 3現籍 香川医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1093 - P.1100

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I.はじめに
 椎骨動脈—後下小脳動脈(VA-PICA)分岐部や,椎骨動脈—脳底動脈合流部(VA-B junction)には巨大あるいは紡錘形,ときには,解離性動脈瘤が比較的よく発生するが17),解剖学的位置,手術手技の困難さ,瘤の複雑な病態などから根治手術不能となる例がある.今回われわれは種々の事情で手術を施行しなかったり,流入動脈の閉塞を行ったこれら動脈瘤5症例を経験したが,その症候,手術を考慮する上で問題となる動脈瘤の病態,予後などについて検討したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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