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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻10号

1987年10月発行

文献概要

症例

頸椎骨折に合併した外傷性両側椎骨動脈閉塞の1症例

著者: 奥山徹1 南田善弘1 佐々木敏之1 堀川大1 泉山修1 水口守1 東海林哲郎1 金子正光1 新谷俊幸2 端和夫2

所属機関: 1札幌医科大学附属病院救急集中治療部 2札幌医科大学附属病院脳神経外科

ページ範囲:P.1141 - P.1145

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I.はじめに
 頸部の血管外傷のうちで椎骨動脈損傷は少ないながらも存在する.損傷部位は,その特殊な解剖学的走行と頸部の伸展,屈曲や回転といった運動に関連して主に第5,6頸椎やatlanto-axial joint,atlanto-occipital jointで起こり,muralhemorrhageやintimal disruptionが生ずることが知られている12).Rich andSpencer10)は統計的に7048例の血管外傷中15例で椎骨動脈損傷があることを,また,Flintら4)は1957-73年に経験した全頸部血管外傷中,約3%の7例に椎骨動脈外傷が見られたことを報告している.
 われわれは,第6頸椎の圧迫骨折に合併した外傷性両側椎骨動脈閉塞の症例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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