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研究
非機能性下垂体腺腫における高プロラクチン血症—85例の検討
著者: 斉藤洋一1 森信太郎2 有田憲生2 早川徹2 最上平太郎2 奥謙1 大西利夫3 魚住徹4
所属機関: 1関西労災病院脳神経外科 2大阪大学脳神経外科 3大阪大学第4内科 4広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.1175 - P.1179
文献購入ページに移動下垂体腺腫の中にはプロラクチン(PRL),成長ホルモン(GH),ACTHなどの下垂体ホルモンを分泌し,さまざまな臨床症状を示すものもあれば,α—subunit分泌腺腫も含めて臨床症状を発現しない非機能性下垂体腺腫も存在する.そのような非機能性下垂体腺腫の鞍上部伸展により,下垂体茎または視床下部が圧迫をうけて高PRL血症をきたすことはよく知ら7,11).われわれは経蝶形洞手術を施行した85例の非機能性下垂体腺腫について,それらの患者の病態を解析し,特に血清PRL濃度に注目して検討した.
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