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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻11号

1987年11月発行

文献概要

研究

主幹動脈閉塞症に対する血管吻合術の適応—脳血流量と神経症状からの検討

著者: 瀬川弘1 佐野圭司1 斉藤勇2 森本正2 谷口真2 北原茂実2 高倉公朋2

所属機関: 1富士脳障害研究所附属病院脳神経外科 2東京大学脳神経外科

ページ範囲:P.1181 - P.1187

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I.はじめに
 脳の主幹動脈の閉塞例に対して,血管吻合術が広く行われてその効果が強調されてきた3,5,14).しかし最近の臨床的なfollow-upを中心としたcooperative studyでは,死亡率と再発に関しては手術の効果に否定的な結果が報告された4).またSTA-MCA血管吻合術の神経症状に対する効果について疑問視する報告もある2,16).したがってわれわれは脳神経外科医として手術適応について,より厳密な検討をする必要に迫られている.
 われわれは今回retrospective studyで内頸動脈と中大脳動脈閉塞症に行ったSTA-MCA吻合術が脳の血行動態に及ぼす影響について,脳血流測定と脳血管撮影により分析した.そしてどういう症例で血流が増加し,神経症状が改善するかを検討し,手術適応について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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