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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻11号

1987年11月発行

文献概要

症例

TranscervicalおよびTransoral approachにて摘出した斜台—第3頸椎脊索腫の1例

著者: 長尾省吾16 篠山英道1 鈴木健二2 土本正治3 柳生康徳4 大橋威雄5 西本詮1

所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2岡山赤十字病院脳神経外科 3尾道市民病院脳神経外科 4国立岡山病院脳神経外科 5岡山済生会総合病院脳神経外科 6現籍 香川医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1207 - P.1212

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I.はじめに
 頭蓋底正中深部に発生する脊索腫は緩徐に発育するため,症状発現あるいは診断時にはすでに大きく成長していることが多い.腫瘍は周囲の骨,硬膜組織を浸潤破壊して発育し9,17),しかも放射線照射や化学療法に抵抗性であり,ときに血行性6)あるいは髄液を介して転移すること16)も知られている.したがって早い時期に手術によって全摘出するのが最良の方法であるが,腫瘍の発育様式,解剖学的位置,手術手技などの問題からそれは非常に困難である.その治療成績を少しでも向上させるために,この部位の脊索腫に対し種々のアプローチ法が試みられてきた.
 われわれはtranscervical approach(2回)およびtrans—oral approach(1回)で可及的に腫瘍摘出を試みた斜台—第3頸椎脊索腫の1例を経験したので,これらアプローチ法について考察を加えるとともに,MRI診断の有用性についても報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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