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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻11号

1987年11月発行

文献概要

症例

石灰化慢性硬膜下血腫の1例

著者: 姉川繁敬12 鳥越隆一郎2 古川保浤2 原田克彦3

所属機関: 1済生会福岡総合病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科 3済生会福岡総合病院放射線部

ページ範囲:P.1249 - P.1254

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I.はじめに
 石灰化慢性硬膜下血腫は比較的稀であり,全慢性硬膜下血腫の0.4%から2.6%とされている2,16,18).また,高齢者における本疾患は全身状態が必ずしも良好でないこともあり,いずれの報告においても手術の成績は不良で,このため手術適応に関する意見はさまざまである1,14,22).著者らは,82歳という高齢者の慢性硬膜下血腫に対して手術を施行し,良好な結果をおさめることができた.さらに,手術中に血腫上の頭蓋骨穹隆部の骨肥厚を認め,皺状に肥厚した窓隆部表面ならびに硬膜上に骨髄の存在を認めた.本例につき臨床経過を記すとともに,高齢者石灰化慢性硬膜下血腫の手術適応ならびに骨変化につき若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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