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症例
直達手術困難な頭蓋内巨大内頸動脈瘤症例の長期予後
著者: 宮城潤12 重森稔1 李宗一1 徳永孝行1 渡辺光夫1 倉本進賢1
所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2現籍 博慈会記念病院脳神経外科
ページ範囲:P.1257 - P.1263
文献購入ページに移動直達手術が困難な頭蓋内巨大内頸動脈瘤に対しては,従来から頸部での総頸ないしは内頸動脈の結紮術6),内頸動脈結紮術にEC-IC bypassの併用2),copper wireによるelectrothrombosis5,8),さらに最近のintravascular surgeryの応用7,9)など多くの方法が試みられている.しかし,いずれの方法にも限界があり,保存的に経過を見ざるを得ない症例も多い.したがって,このような症例の長期予後を知ることは治療方針の決定上極めて重要と考えられる.
今回著者らは頭蓋内巨大内頸動脈瘤症例のうち,長期にわたりCT所見と神経症状の推移を追跡しえた8症例の長期予後を検討し,若干の知見を得たので報告する.
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