文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
脊髄後正中中隔進入法の検討
著者: 三井公彦1
所属機関: 1北里大学脳神経外科
ページ範囲:P.1273 - P.1280
文献購入ページに移動I.はじめに
現在行われている脊髄病変に対する脊髄切開は,脊髄後面の正中と思われるあたりを切開しているので,手術操作によって一部の縦走線維を横断することが少なくない.この点後索を二分している後正中中隔を正確に経由すれば,正中線上のorientationが容易であるので,縦走線維を損傷する危険性を最少限にとどめながら脊髄の中心に達し,さらに前正中裂にまで達することができる.
現在行われている脊髄病変に対する脊髄切開は,脊髄後面の正中と思われるあたりを切開しているので,手術操作によって一部の縦走線維を横断することが少なくない.この点後索を二分している後正中中隔を正確に経由すれば,正中線上のorientationが容易であるので,縦走線維を損傷する危険性を最少限にとどめながら脊髄の中心に達し,さらに前正中裂にまで達することができる.
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