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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻12号

1987年12月発行

文献概要

研究

外傷性小脳挫傷の臨床的検討

著者: 佐藤健吾12 檜前薫1 松沢裕次1 竹原誠也1 植村研一2 忍頂寺紀彰2 下山一郎2

所属機関: 1藤枝市立志太総合病院脳神経外科 2浜松医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1285 - P.1289

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I.目的
 外傷性小脳挫傷は外傷性頭蓋内出血の0.60%内外1)といわれ,CTの普及につれ近年報告例は増加し,われわれが調べ得た限り現在まで72例の報告1-6,8,9,11-13,15-31)がある.従来見逃されていた症例がCTにより発見されているものと思われるが,報告例の多くは重傷頭部外傷に合併したもので,受傷直後より意識障害の高度な例が多い.これらは,その病態をすべて表しているとは思えない.今回われわれは当科で8例を経験し,その発生機転,多彩な臨床経過,治療法,予後について検討を加えたので述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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