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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻12号

1987年12月発行

文献概要

研究

Co-operative study以後のCompleted strokeに対するEC-IC bypass surgeryに関する私見

著者: 神野哲夫1 石山憲雄1 丹治英明1 佐野公俊1 阿部守1 亀井義文1 浅井敏郎1 中川孝1 V.K.Jain1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学脳神経外科

ページ範囲:P.1299 - P.1303

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I.緒言
 BarnettおよびPeerless4)らが中心となって行われたEC-IC bypass surgeryに関するco-operative studyの結果は北米の脳外科医のみならず,われわれ日本の脳外科医にも少なからずのショックを与えたようである1,2).著者は,このco-operative studyのメンバーの一員にさせて頂いていたので,原則的に,一般的に,この結果はacceptしている.
 しかしながら著者らは,いまだに,数は限られているが,このbypass surgeryを脳梗塞例に行っており,今後とも続ける方針でいる.なぜなら現在まで得られた自験例の中に,completed strokeでありながらbypasssurgeryの翌朝に誰が見ても症状の改善をみた症例があるからである.それは,ただ脳外科医のみならず,看護婦,患者の家族,患者自身(そして,ときには神経内科医すら)も認めざるを得ないほど,有意な臨床症状の改善を示す症例が厳然とあるという臨床家の実感によるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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