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研究
GCS score 5以下の急性硬膜下血腫の治療
著者: 重森稔1 徳富孝志1 弓削龍雄1 正島和人1 松尾浩昌1 森山匠1 倉本進賢1
所属機関: 1久留米大学脳神経外科
ページ範囲:P.1305 - P.1310
文献購入ページに移動重症頭部外傷のうち,急性硬膜下血腫の治療成績は治療法の如何にかかわらず現在でも極めて不良である4,7,9,10,14).特に,Glasgow Coma Scale(以下GCS) score15)が5以下を示す本血腫例の死亡率は重症頭部外傷の中では最も高率であり4),これらの症例についてはいまだ満足すべき治療法がないといっても過言ではない.
著者らは,従来から急性硬膜下血腫に対し血腫除去術とともに広範囲減圧開頭術を行っており9-11),最近では本法に加えバルビタール療法を併用し,その有用性を報告してきた11,12).しかし,頭蓋腔を非生理的状態におく外減圧手術については批判も多く,むしろ小開頭による血腫洗浄除去術を推奨する報告もみられる1).
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