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症例
椎骨脳底動脈系血管障害に合併した未破裂脳動脈瘤の5例
著者: 山本昌昭1 神保実1 井出光信1 河西徹1 田中典子1 武山英美1
所属機関: 1東京女子医科大学第二病院脳神経外科
ページ範囲:P.1367 - P.1373
文献購入ページに移動近年,stroke patientに未破裂脳動脈瘤が発見される機会が多くなり,多少の異論はあるものの積極的に手術される傾向にある.しかし,基礎となる脳血管障害の病型や程度により,術後成績が必ずしも良くない場合のあることが最近指摘されるようになってきている6,8,13).特に基礎疾患が椎骨脳底動脈系にある場合は,手術適応を含む患者管理には格別の配慮が必要となると考えられる.
われわれは最近このような症例を5例経験し,そのうち4例に手術を行ったところ,3例に術後一時的な意識障害を中心とした神経症状の増悪をみた.本稿ではこれらの臨床経過を報告するとともに,このような症例における患者管理上の問題点を検討した.
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