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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻2号

1987年02月発行

文献概要

研究

メトリザマイドCTによる頸椎椎間板ヘルニアの分類

著者: 高橋一則1 小山素麿1 五十嵐正至1 相井平八郎2

所属機関: 1大津市民病院脳・神経外科 2大津市民病院神経内科

ページ範囲:P.125 - P.130

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I.はじめに
 Di Chiro6)が1975年,CTを脊髄空洞症に応用して以来すでに10年が経過し,CT,特にメトリザマイドCT(以下met.CTと略す)は今日では脊髄疾患の診断に不可欠の検査となっている.頸椎椎間板ヘルニアに対しても,その局在や性質,脊髄や神経根への圧迫の程度,くも膜下腔の状態あるいは脊椎管や椎間孔の形態とヘルニアの関係がmet.CTで容易に観察できるようになり,その有用性については諸家の報告の通りである1'12,16)
 われわれは以前soft disc 30例のmet.CT所見について報告したが10),今回はScovilleの定義に基づく頸椎椎間板ヘルニア150例に対してmet.CTの所見をもとにした分類を試みた.この分類は手術適応と方法,たとえば椎間板の除去のみでよいか,骨棘をも含めるか,あるいはuncotomyも必要なのかなどを考慮する際に有用と思われるので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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