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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻2号

1987年02月発行

文献概要

症例

橋背部海綿状血管腫の1手術治験例—診断上MRIの有用性

著者: 奥達也1 米満勤1 藤原悟1 吉本高志1 鈴木二郎1

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.159 - P.164

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I.はじめに
 脳幹部海綿状血管腫は17,18)報告例も少なく稀な疾患とされ,なかには腫瘍とみなされ放射線,化学療法を施行された症例も少なくない1,22,),まして,その直達手術となると現在主で,わずか数例5,10,19)を数えるのみである.しかしMRIなどの診断庁法の進歩により早期診断も可能となり,今後,手術適応となる症例も増加してくるものと思われる.
 最近われわれは他科にて橋腫瘍を疑われたが,MRI所見を中心に,年齢,臨床症状のfollow-up,CT scanにより橋背部海綿状血管腫と診断し,手術的に全摘し得た1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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