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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻2号

1987年02月発行

文献概要

症例

松果体腫瘍を合併した結節性硬化症の1例

著者: 栗本昌紀13 小原進1 中垣滋央1 青木重憲1 森睦子2

所属機関: 1八尾徳洲会病院脳神経外科 2兵庫医科大学第1病理学教室 3現籍 坂本病院脳神経外科

ページ範囲:P.167 - P.171

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I.はじめに
 結節性硬化症は,知能障害・てんかん・顔画脂腺腫を3主徴とする神経皮膚症候群である1,16,21)本症候群の病変は,中枢神経・皮膚・心・腎・骨をはじめ広汎におよぶが,過誤腫あるいは腫瘍性病変がその本態である14,18,21)結節性硬化症に脳腫瘍を合併する頻度は,諸家の統計13,16)によれば約10%であり,必ずしも少ないものではないが,そのほとんどは側脳室Monro孔付近に発生するsubependymal giant cell astrocytomaであることが知られている1,6,14,18)
 われわれは松果体部mixed oligodendroglima andastrocytomaを合併した結節性硬化症の稀有なる1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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