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症例
大後頭孔症候群を呈した紡錘状椎骨動脈瘤の1治験例
著者: 森岡隆人1 福井仁士1 井上亨1 北村勝俊1 蓮尾金博2
所属機関: 1九州大学脳神経病研究施設外科 2九州大学放射線科
ページ範囲:P.193 - P.198
文献購入ページに移動大後頭孔症候群は,上部頸髄および大後頭孔付近の良性髄外腫瘍の症候として多くの症例報告ならびに解説がみられる7,10,13,20-22,25,26).今回われわれはこの症候群を呈した頭蓋内外に主たがる紡錘状椎骨動脈瘤を経験したので,その症状を提示し,本例における同症候群の発症機転,特に上肢の筋萎縮について考察を加える.
また,このような腫瘤としての性格を有する椎骨動脈瘤に対してはproximal ligationが有効であったことを,metrizamide CT ミエロゲラフィーで確認したので,あわせて供覧する.
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